(禁欲219日目・一食38日目)
旧ブログ「禁欲97」の中で、この接して漏らさずについての記事が全4部作(禁欲131日目~134日目)にまたがった「一番の大作」でした。
いま考えると
・ずいぶんとこの話題なんかでひっぱり、読み返すと当時の自分ってアホや・・・
過去の事はもうどうでもいいですが、ただこれも悪い情報ではないので知識として今回は1話でまとめます。
はじめに・「接して漏らさず」とは
読者の方は聞いたことはあるでしょうか?
・子供を造る時は別として、女性と交わる時(性行為)も、極力射精しないで精子を体内に溜めておく
という事です。
これを初めて聞く大半の読者の方は「そんなの絶対無理!」と感じられるかもしれません、私も最初は「はぁ~!?」でした。
太古から仏教、キリスト教、ヒンドゥー教の中では不射精禁欲修行というと「女性は絶対に厳禁」でした。
しかし中国の当時の宗教である「道教」は
「射精はNGだけど交わりはしていいよ」という、
いかにも中国らしい「合理的な考えだな~」と感心しました。
しかし「交わりながら我慢するって現実に出来るのだろうか?」と疑問でしたが、当時の私はせっかくここまで長期不射精禁欲を続けられ、ひとまずこれからも禁欲は続けたいと思っていたので予備知識のため調べてみました。
房中長生術とは
「交わりの仕方(体位)やり方」は二の次でしたが、上の本を買い「歴史背景」から読んでみました。
結論から書くと、時代は「前700年」といいますから、2000年以上も遡った当時からの
・病気せずに健康で70歳以上、長生きする為の方法
なのです。
しかしこの70年という寿命は現代のように病院やほとんど薬のない時代なのですから非常に驚きです。
太古の人は「今よりもっと早く死んでる」と、私は勝手に想像していましたからね。
古代の人は当時から
・頻繁な射精がどんなに男性にダメージを与え、寿命を縮めて病気にさせるか
をすでに知っていたのです。
男15歳・・・強いものは1日2回でもかまわない、弱いものは1日1回
男20代・・・上と同じ
男30代・・・強いもの1日1回、弱いもの2日に1回
男40代・・・強いもの3日に1回、弱いもの4日に1回
男50代・・・強いもの5日に1回、弱いもの10日に1回
男60代・・・元気なもの10日に1回、弱いもの20日に1回
男70代・・・元気なもの30日に1回、弱いもの、してはいけない
「玉房秘訣」より
上は健康長寿の為の理想的な射精の回数なのですが、紀元前からもう解っていたのです、驚きじゃないでしょうか?
これで解るのは古代の人も「30代から40代」「50代から60代」の急激な精の衰えをきちんと把握していたのです。
そのとき私は、2000年以上たった今の現代人と「なんら変わらないじゃん」と思いました。
この衰えを考えると「更年期障害」や「うつ病」などが多くなっていく年代は「40代から」が多い気がします。
道教に関連していく「陰陽」
また男女を爻(こう)という陰陽の特殊な記号で表し「男は陽、女は陰」、そして接して漏らさずの極意とは、、、
・男女互いに気を吸い合い、精気を補充し互いに健康長寿となる
ということなんです。
男性「陽極めれば純陽」となり「仙」、女性「陰極めれば純陰」となり「鬼」となる。
「仙や鬼」「気や爻」についてはあまりにも深すぎるので、詳しい事はここでは割愛させて頂きます。
気になる方は読んでみてください。
まとめ・結局は良い教えも衰退してしまう
こう見ると大変良い当時の教えだったのです。
しかしこの教えを歪曲していった人たちが現れ、その淫猥な行いが当時の皇帝の怒りを買ってしまい「房中長生術・道教の教え自体も衰退」してしまいました、それからの中国は孔子の「儒教」が主流ですね。
その後、何世紀も経過し「なんとか復活させたい」という気運にもなりましたが、やはりその都度権力者の反発にあってしまい、現在でも陽の目を見る事はありません。
もったいないですね。
気になる「交わる仕方・やり方」なのですが、この本にも「九浅一深」などいろいろと「漏らさない」やり方が記載しています。
「体位」なども書いています。(なんかAV業界の体位とさほど変わらないような・・・)
このブログでそれを一つ一つご紹介するわけにはいきませんので「気になる方」は読んでみてください。
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